夏の風物詩である「花火」
日本人には身近な花火ですが、花火大会には大きな可能性が詰まっています。

　例えば、集客数だけ見ても野球やサッカー、音楽ライブでも多くても数万人規模の集客です。その一方、花火大会は人口が多い都心部は勿論のこと、秋田県の全国花火競技大会「大曲の花火」、新潟県の長岡まつり大花火大会など百万人規模の動員となります。世界中を見渡しても一つのイベントでこれだけ集客できるコンテンツは他にありません。
 
　夏が来ると当たり前に花火が打ち上がっているので、日本人でもほとんどの人は認識されていませんが、本来、日本の花火技術は世界でもトップレベルの技術を有しています。その証拠に近年では、海外の花火業者も日本の花火玉を購入したいと言う声が高まりつつあります。近年のカウントダウンでは、シンガポールやドバイ、タイのバンコクなどでも日本の花火が打ち上げられています。

　しかし、日本の市場を見ると未だに花火の打ち上げ数の多さや長時間の打ち上げばかりが花火大会の主催者に求められ、また予算不足も相まって品質の悪い（色彩も単調で形がくずれていたり、安全性に不安があったり）安価な海外製の花火しか打ち上げられない花火大会が各地にあふれているのが実情です。

　弊社が関わる三陸花火を含む花火大会では、2022年には秋田県の全国花火競技大会「大曲の花火」で内閣総理大臣賞を受賞をした山梨県の株式会社マルゴーを始め、高品質な国産の花火を製造する花火師たちにご協力いただいており、実際に花火大会を見て頂ければ、その違いが一目瞭然で花火は打ち上げ数でも時間でもないのが良く分かります。

　この素晴らしい花火を日本人だけではなく、コロナ禍が落ち着きインバウンド需要が見込まる今こそ世界中の人にその価値を知って貰いたいと考えています。